デリケートゾーンの臭いやかゆみは性病なのか検証!正しい知識と対処法を解説

デリケートゾーンの臭いやかゆみの原因は性病?

デリケートゾーンの臭いかゆみがあると、多くの人は性病を疑い、不安を抱きます。

しかし、これらの症状は必ずしも性病とは限らず、日常の環境変化体調の影響でも起こります。

ただし、性病である可能性もゼロではなく、症状だけで自己判断するのは難しいのも事実です。

本記事では、性病とそれ以外の原因の違いを解説します。

この記事でわかること
  • デリケートゾーンの臭いやかゆみの原因は、性病だけでなく、日常的な要因にもある
  • 性病の場合は、放置すると骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性がある
  • デリケートゾーンの不調を、助長してしまう日常生活の習慣がある
  • デリケートゾーンの臭いやかゆみの早期解決のために、適切な医療機関の選び方がある

デリケートゾーンに臭いやかゆみのある人やその症状を繰り返す人、性病について詳しく知りたい人は、ぜひ最後まで読んでください。

目次

デリケートゾーンの不快な症状に1人で悩む必要はない

デリケートゾーンの臭いやかゆみといった不快な症状は、多くの女性が経験する身近な問題です。

それでも、デリケートな部位であるからこそ誰にも相談できず、1人で悩んでしまう人もいます。

しかし、早い段階で適切に対応すると、こうした多くの症状は問題に発展する前に改善できます。

日常的な原因で発症する一方、治療によりすぐに改善する性病もあるのも事実です。

そのため、悩みを抱え続ける必要はなく、むしろ早めの対処が健康への近道となります。

不安なときこそ、正しい知識と冷静な行動があなたを守ってくれます。

一人で悩まず早期に対処を 多くの性病が治療で改善できる

参照元:性感染症,厚生労働省
性感染症について,東京都性感染症ナビ
膣のかゆみおよび分泌物,MSDマニュアル
腟カンジダ症とは,社会福祉法人恩賜財団済生会
日本性感染症学会

臭いやかゆみの原因は性病だけでなくて日常的な要因にもある

デリケートゾーンの臭いやかゆみはさまざまな原因で起こりますが、性行為に限らない日常的な要因からのものと性病からのものとどちらもあります。

具体的には、カンジダ腟炎細菌性腟症は性行為に関係なく、日常の要因で発生する一般的な感染症です。

一方で、例えばクラミジア淋菌感染症などの性病は、多くの場合で性行為によって感染します。

デリケートゾーンの臭いやかゆみといった症状だけで原因を特定するのは難しいため、正確な診断には速やかに医療機関で検査する必要があります。

参照元:知っておきたい 性感染症の正しい知識,厚生労働省
淋菌感染症,国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
カンジダ症,国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
性器クラミジア感染症,国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
淋菌感染症,厚生労働省
細菌性腟症 性感染症診断治療ガイドライン2008,日本性感染症学会

カンジダ腟炎や細菌性腟症は常在菌やその均衡が乱れるために発症する

カンジダ腟炎は、もともと体内に存在する真菌のカンジダ菌から発症する病気です。

免疫の低下やデリケートゾーンの蒸れなどでカンジダ菌は増殖しますが、抗生物質の使用がきっかけになる人もいます。

発症した場合は、強いかゆみが特に外陰部に現れて、おりものは白く濁った固まりのような見た目になります。

細菌性腟症は、腟内の常在菌の均衡が乱れると発症する病気です。

腟の洗いすぎや喫煙などで腟内の乳酸菌が減って、腟内の嫌気性菌が増殖して引き起こされますが、こちらも抗生物質の使用がきっかけになる人もいます。

魚のような生臭くて水っぽいおりものがみられ、生理後や性行為後に臭いが強くなるのが代表的な症状です。

参照元:腟カンジダ(カンジダ症)の原因と症状,佐藤製薬
細菌性腟症,MSDマニュアル

クラミジアや淋病などの性病は女性の大半が無症状である

クラミジアや淋菌感染症などの性病は、自覚症状が乏しい場合が多いです。

症状がある場合でも、軽い下腹部の痛みや黄色味のあるおりもの、排尿痛などの小さな変化から現れます。

クラミジアの特徴としては、性行為後の不正出血下腹部痛などがあります。

淋病の特徴は、排尿時痛膿のようなおりものなどです。

しかし、女性の大半が無症状であるとされており、症状の程度だけで性病かどうかを判断するのは困難となります。

そのため、自己判断はせずに症状の変化が続く場合は専門機関で検査し、確実に見極めましょう。

性病を放置すると骨盤内炎症性疾患を引き起こす場合がある

性病を放置するのは危険 妊娠への影響も

性病が疑われる状況で放置してしまうと、健康に危険を及ぼします。

性病を放置すると子宮や卵管、卵巣へ炎症が広がり、骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性があります。

特にクラミジア感染症は、無症状で進行して気づかないうちに卵管に癒着が生じ、将来的な妊娠に影響を与える可能性がある性病です。

症状が軽くなったとしても、治癒しているとは限りません。

病原体そのものが体内に残り続けたり、再び悪化したりする場合があり、完全な治癒には適切な治療が必要となります。

さらに、感染に気づかずに性行為を続けると、知らない間にパートナーへ感染を広げてしまう可能性もあります。

多くの性病は検査しないと診断が難しいため、気になる症状があるにもかかわらず、放置するのは非常に危険です。

妊娠を望む人や将来を考える人は、早期発見早期治療を心がけましょう。

参照元:クラミジア,公益社団法人 日本WHO協会
骨盤内炎症性疾患,MSDマニュアル
性器クラミジア感染症,東京都感染症情報センター

デリケートゾーンの不調を助長する日常生活の習慣がある

デリケートゾーンの不調は、病気だけでなく日常生活の習慣によって悪化します。

見落とされるのが、デリケートゾーンの洗いすぎです。

強い洗浄剤を使用したり、力強く洗ったりすると、腟周囲の皮膚を守るバリア機能が低下します。

それにより腟内環境が乱れ、細菌性腟症カンジダ腟炎の発症リスクが高まり、臭いやかゆみが悪化する傾向にあります。

加えて通気性の悪い化学繊維の下着締め付けの強い服装は、湿気と温度をこもらせるため、細菌や真菌が増殖する原因の1つです。

特に長時間の蒸れはカンジダの増殖を促し、気づかないうちに症状を悪化させます。

さらにストレスや睡眠不足による免疫力の低下も、腟内環境の乱れにつながります。

こうした生活習慣の見直しは、症状の改善だけでなく再発予防にもなるため重要です。

参照元:産婦人科 診療ガイドライン 婦人科外来編 2023,日本産科婦人科学会

症状の早期解決のために適切な医療機関の選び方がある

適切な医療機関の選び方 検査内容や診療方針も要チェック

デリケートゾーンの不調を確実に解決するためには、適切な医療機関に早めに相談しましょう。

初めに、女性の場合は婦人科、男性の場合は泌尿器科が主な受診先です。

症状の背景に性行為が関係している可能性がある場合は、性感染症科性病専門外来などでも相談ができます。

不安を感じる人は、事前に検査内容診療方針が明確に記載されている医療機関を選んでください。

診察としては、症状の経過や生活状況を確認する問診に加えて、おりもの検査尿検査などが行われます。

検査は短時間で終わる場合が多いため、想像よりずっと負担は軽いです。

医療機関によってはプライバシーに配慮した診察環境を整えているところもあり、周囲の目が気になる人でも受診ができます。

参照元:性病検査で陽性になった場合、病院の何科に行くべき?症状や性別ごとに適切な診療科を紹介!,株式会社食環境衛生研究所
オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A,厚生労働省

勇気ある受診こそが自分の健康とパートナーの安全を守る鍵となる

デリケートゾーンの臭いやかゆみは、誰にでも起こり得る症状であり、性病とは限りません。

しかし、もし性感染症が関わっていた場合、放置するほど健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

症状が続く時や違和感が拭えないときこそ、医療機関での相談が必要です。

早期受診はあなた自身の健康を守るだけでなく、大切なパートナーへの感染拡大を防ぎ、将来の妊娠や健康リスクを避けるのにつながります。

不安を抱えたまま過ごす時間を減らして、変わらない日常生活を送るためにも、迷ったときには一歩踏み出す勇気が大切です。

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